SVC09から一年、シリコンバレーで起業したよー!!

丁度一年前の3月に初めてシリコンバレーを訪れたわけですけど、なんやかんやで1年経って、シリコンバレーベンチャーとして起業して挑戦することになりました。パートナーは、SVC09で知り合ったid:d_seaです。会社名やらビジネス内容は、まあそのうち紹介します。


今考えると、もともとSVC09に参加したのは、僕の大学のカリフォルニア出身の友達が「カリフォルニアは気候が良いから君は気に入ると思うよ。行ってみなよー。」なんて言われたのがきっかけでした。じゃあ、まあ日本に帰国する前に一度くらい西海岸行ってみるかぁなんて気軽な感じで訪問予定を立てて、ついでにカンファレンスにも応募してみた感じ。


id:d_seaと出会ったのは、前日くらいの梅田さんのオフィス訪問の時だったかな。僕は梅田さんの著作は実は読んだことないんだけど、まあせっかくの機会だしなんて思って、一緒に訪問する人を募ってみたら結構な人数が集まったから参加してみたみたいな、ほんと適当な感じで参加しました。他の参加者の意識の高さに、訪問した場で申し訳ない気持ちになったのを覚えてます。


カンファレンスでもそうだけど、日本から来てる参加者はみんなすごく意識もモチベーションも高くてスーパーマンみたいな人ばかりでびっくりしました。対する僕は、春休み中の暇つぶしの散歩みたいなノリで参加してて、ちょっと場違いな雰囲気を醸し出しつつ、それを雰囲気でごまかしつつみたいな感じでした。


# あと、日本から来た人はみんなグループですごく仲良しになってて、なんかちょっと羨ましい気持ちになったのは内緒です。友達欲しい。


でもそのカンファレンスが、シリコンバレーでの起業というものを、現実的な意味で選択肢として僕の中に留めることに大きな意味を果たしたのは疑いありません。人生って、何がどう繋がってどう転ぶか本当にわからなくて不思議ですよね。


そういえば、ビザに関しても、はてなインターンに参加した後に、調子に乗って政治学とコンピューター科学のダブルメジャーというアクロバティックな専攻に挑戦したおかげで、今の僕は堂々たるコンピューターサイエンス専攻の学生として、(千賀さんの言うところの)「お試しビザ」を使って、2年半くらいは米国に残って起業やら就職やら、CS関連の好きなことし放題な身分にあります。(正確にはもちろん、いろいろと規制もありますが。)


シリコンバレーで起業するにあたって一番の障害がビザの問題なのは結構な常識で、もし僕がコンピューターサイエンス専攻でなかったら、そもそも米国に残って起業しようなんて思うことはなかったでしょう。


はてなインターンに行ってなかったら、インターンの後に調子に乗ってなかったら、SVC09に行ってなかったら、そもそも米国の大学に進学していなかったら・・・何の繋がりもないいくつもの要素のうち、何か一つでも欠けていたら今回の僕の挑戦はなかったかもしれないわけで、そう考えると人生のダイナミズムって面白いなぁなんて、ちょっと感慨深く考えこんじゃたりしますね。


人生は積み重ねが大事だけど、一貫性はそんなに大事じゃないのかも。そんな実感を得る今日この頃です。


起業するだけなら、米国での起業なんて日本での起業より断然シンプルで簡単です。多分、iPad買うより簡単で安いと思う。


だからこそ、まあここからが頑張り時ですね。どこまで行けるかわからないですけど、まあ行けるとこまで全力疾走してみます。