僕はJTPAカンファレンスに合わせた企業訪問に消極的だった

ちょっと現在考えていることを、吐き出してみたいと思います。似たような想いを持って悶々としている方もいるかもしれません。


JTPAカンファレンスが近づいてきて、周りの皆さんの行動も活発になってきました。さまざまな企業に訪問のアプローチをしている人もたくさんいます。そんなアクティブに動く彼らを行動力があって素敵だなと思いつつ、僕はある程度距離を置いて見ていました。


GoogleAppleを訪問しても僕の人生は変わらない。』


心のどこかで感じていた想いです。


きっと、それらの企業を訪問し、そこで働く方々の話を聞くことで、得るものはたくさんあるでしょう。モチベーションもあがるでしょう。でも僕にとっては、きっとそれだけにしかならないとも感じていました。今の僕が心の底から必要としているものはそれらじゃないという、漠然とした想いもありました。


僕はどう考えても、それらの企業のユーザーとしてしか自分自身との関係を定義づけられません。現在自分が置かれた状況を考えても、その定義を変えるために多くの時間を割いて、いわゆるミーハー魂でそれらの大企業を訪問するのは、何か目的がズレてるなぁと躊躇していました。


『刺激的だった。』『良い経験になった。』『これから僕も頑張ろうと思った。』
そんな曖昧な言葉で片付く経験なんて、何も経験していないに等しい。それは、ただ単に今後の僕の人生を浮き足立たせるだけの結果になるかもしれない。そんな不安もありました。


そんな時、カンファレンスの参加者のid:noidさんのひとつのエントリーを読みました。

期待し過ぎだとか、足元を見ていないとか。そんな意見もあるけれど。
でも、変わらないと思っていたら、いつまで経っても何も変わらないじゃないか。
変わるのは周りじゃなくて、自分なんだ。
どこに住んでたって、何をしていたって。面白いと思えば面白くなるし、つまんないと思っていればその通りになる。


だから、大いに期待しよう。
この旅はきっと、自分を変える。
http://d.hatena.ne.jp/noid/20090219/1235062295

心が動かされました。
当たり前のことじゃないかと鼻で笑う人もいるかもしれません。
当たり前のことほど見えなくなるときもあるものだと、語る人もいるかもしれません。


『変わるのは周りじゃなくて、自分。』


そうだよなぁ。
何を得るためにどう行動するかは、確かに僕自身に託されているんだよなぁ。自分の視野の狭さを痛感するとともに、何か心の靄が晴れたような気がしました。


GoogleAppleを訪問して自分を変える?違う違う。そうじゃない。考え方を変えるんだ。自分の人生が変わるような会社とのアポイントメントを取ればいいじゃないか。あるだろ。カリフォルニアに。どう転ぼうとも、少なくともこの先数年の、僕の人生に影響を与える会社が。


ハッとしてその日に連絡先を探して三社にコンタクトを取り、その一社からすぐに連絡がありました。『来ていいよ』と。天井に手がつくほど飛び上がって喜んだのは、未踏に採択されて以来の二ヶ月ぶりかな。


自分が求めているのは何なのか。刺激なのか。経験なのか。人脈なのか。情報なのか。それを得るために何をするべきなのか。どこに誰に会いに行くべきなのか。


真理はいつも単純。簡単な質問の裏に、自分が必要としていたものが隠されているのだと感じました。参加者の数だけ参加の仕方があっていい。いや、そうあるべきだ。一人一人目的も目標も違うんだから。


裏を返せば、自分自身の中にある期待と目的をしっかりと見つめ、この機会をその目的を達成するための最大のチャンスにしなければならないということでしょう。


きっとチャンスは、僕が思っている以上に転がっている。さあもっと視野を広げるんだ。頑張れ、自分。