仲間内で一番安定志向の友達が米金融に行こうとしてたので感じたこと。

世界恐慌』という言葉は今後は2008年のことをさすことになるだろうと、多くの方が実感しつつある今日この頃いかがお過ごしですか。


社会主義のかの国が倒れた時に資本主義の勝利とか資本主義の普遍性とか語ってたけど、たった20年の違いなんて誤差の範囲内だね。なんて後世に語り継がれない事を祈ります。


さて、今日は就活事情の話でもしてみます。アメリカの大学に通っている日本人の就職先っていうのは結構限定されていて、ほとんどの日本人留学生はボストンキャリアフォーラムという大規模な3日間の就職フォーラムで就職先を決めます。


だからどこでもいいのであれば、基本的に大企業に就職するのは簡単だけど、中小企業に就職するのは極めて困難な感じ。それがアメリカの日本人学生の就職事情。


僕の大学だと毎年外資系の金融機関かコンサル会社に行くのが大体のオーソドックスな道筋で、たまに『俺は日本代表として世界と闘う!』とか鼻息荒くしながら野村とかあの辺とかを受ける人達もいたりいなかったりする感じ。やっぱり選択肢が少ないのは辛い。


でも今年はやはり風向きが変わっていて、沈みゆく船から脱出する小動物並みの勢いで、外資金融をメインターゲットに据える人が激減しています。


そんな中、仲間中で一番安定志向の友達が、当初の予定通り外資系金融機関を目指すということを聞いて、とても驚きました。表面的に考えれば、一番に船から脱出するのは彼だろうと感じてたからです。ただ、よくよく考えると彼の気持ちもわからないでもない。


きっと、夏休みにきちんと予定を立てていて、その予定通りにことを進めようとしているのだろうと。急な世界情勢の変化にあわせて舵を取ることができないというか、取る気がないというか。


こういった不安定な情勢の時って、安定志向というか保守層というか、変化を望まない人達のほうが結果としてリスクを取って変化に晒されているんだなぁとしみじみと感じました。


でも、彼の選択も安定志向とはほど遠いわけですけど、意外と悪い選択肢ではないわけで、世界が失われた10年とかを経験せずにどん底から這い上がれるなら、上方向のトレンドの恩恵を最も大きく受けることができるポジションを取れるわけです。まあ、リスクは高いわけですけど。


でも別にこういう状況じゃなくても、外資金融なんて、いつ解雇されても適当に生き延びていける生粋の肉食獣じゃなきゃ生きていけないようなイメージがあるんで、別にいいんじゃないのなんて適当に考えたりしてます。まあ、ほんとのとこは学生である僕は知らないんですけど。いつも僕は傍観者。


自分の人生を社会情勢に逆張り。それもありかな。いや、やっぱりなしか。