アメリカへの頭脳流出は、なにも日本だけの問題じゃない

そういえば、ノーベル賞の話題から日本人の定義とか頭脳流出とかの話題が少しでてますけど、アメリカにいる僕もそれは結構感じています。東大やめてこっち来た子とかもいるし。それが正しい道なのかどうかは置いといて。特に理系だと、日本の大学にも世界基準で考えても優秀な人ってすごく多いからね。ただ、日本人の受け皿でしかないという点は、少し問題ではある気はしますけど。


まあ、話は戻って、アメリカの大学は、たとえば僕の大学のような学部しか持っていない小さなリベラルアーツとかでも、アメリカ人に限らず、日本や中国、果てはアフリカでもセネガルとかコートジボワールとか、世界各国から極めて優秀な人達が集まっています。


教授にしても、アメリカ以外の国で生まれてアメリカに吸い寄せられた人達というは本当に多い。院レベルになるともっと顕著でしょうね。


そういった優秀な学生を眺めていると、「こういう優秀で勤勉でリスクを時には取れる人達が世界の中枢に入っていくのかぁ」と、僕みたいに首の皮一枚でつながっているアウトライヤーはただ驚嘆するだけで、傍観者化してしまうわけですけど。


だから頭脳流出の問題にしても、別に日本の大学が悪いとか環境が悪いとか質が低いとか頭脳流出を防ぐ施策を打たないのが悪いとか、表面的を拭っただけで批判するのは筋が違っていて、アメリカという国自体が外部リソースを金銭的にも人材的にも吸い込むことで、成り上がった国だということを前提にして日本にできることを語るべきです。


たとえば、アインシュタインとかノイマンとか『外国出身のアメリカ人』なんて、たくさんいるわけですから。南部さんに限って言えば、日本出身であるということは、十分に日本人として誇れることじゃないでしょうか。あ、そういえば、下村さんは僕と同じ長崎出身らしい。地元はやっぱり盛り上がっているのかな。誰か教えて。

参考:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20081009/173322/